猫耳ブルックで、三骨♀)





「・・・・あの、サンジさん?」

あまりにも凝視されることに居心地悪そうにしながら、ブルックは固まったまま一向に動く気配のないサンジに声をかける。
しかし、いつもならブルックの声に即座に応える男は。
美しい。可愛い。
この2つの単語がワルツを踊るが如く、脳内でクルクルしているので応えることが出来ないでいる。

「・・・・サンジさん。」

そのため、初めてサンジに無視された形になるブルックは。しょんぼりと顔を俯かせ、アフロから生えさせた黒い猫みみを伏せる。

(っっっか、かわいい!!!)

鼻を押さえ、真っ赤になり悶えているサンジに気づかないで落ち込むブルックに土下座して謝罪して、無視した訳ではなく見惚れすぎて応えれなかったと弁明したいが。
しかし、そんな姿が可愛いくて愛しくて抱きしめ愛の言葉を捧げ尽くしたいと欲求が溢れて一体どっちの行動をとればいいのかとサンジは真面目に考えている。
・・・・どっちの行動をしようが、バカップルの甘さに吐きたくなることは必至なので。すでにクルーたちは、退避している。
・・・・実に賢い選択である。
しかし、周りに気をやるぐらいなら恋人に気をやると公言して憚らない男は。二人きりな現状すら、気づかないまま。

「・・・・レディ。」

やっと決めた言葉を、行動をブルックに捧げた。







(何をしても、しあわせになる罠に。進んで落ちるのが、バカップルです。)







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