(猫耳ブルックで三骨♀の続き。またの名をウソップ災難(笑))
・・・・・さっさと工房に逃げて、しかも見つけにくい物が乱雑した死角に隠れていたのに。恋人バカには関係なかったらしい。
力いっぱい扉を蹴り開けて、迷うことなくウソップが隠れているところに来て。
「俺とレディの2ショット写真をとれ!」
にこやかに、けれど断ればどうなるか分かっているだろうなとオドロオドロシイ空気を纏って。サンジは拒否権がない、というか意見なんぞ端から聞いていない発言をしてくれた。
・・・・・そういうわけで、強制的に2ショット写真を何枚も何十枚も取らされているウソップは。
(今こそ、無我の境地を切り開くんだ。俺!)
黒みみが生えたブルックがいかに可愛く、元来の美しさと相まって、もう言葉にできないほどに可愛いとデレデレして褒めまくっているサンジと、恥ずかしそうにはにかんでいるブルックの甘いトークの逃避を頑張ってしている。
・・・・・・すでにウソップを生贄としている他クルーが助けにくるはずもなく、空気を読まずに乱入したルフィは先ほど恋の奴隷に容赦なく、オロされていた。
なので、もう耐える一択しかないウソップは。ただ、ただ心を無にするんだと言い聞かせて終わりの全く見えない撮影会に強制参加し続けていた。
(・・・・恋人が可愛いのは胸やけするほど分かったし、その姿を収めておきたいのもドン引くほど分かったから。お願いだから巻き込むな、俺を!)
戻る