(剣士×音楽家)





柔らかくない、鍛えられたゾロの固い膝のうえに横抱きされて。

「・・・・なぁ、ブルック。誕生日に、何が欲しい?」

甘く、甘く笑いかけられながら。ブルックは、問われる。
しかし近すぎる距離に、甘過ぎる笑顔に思考が真白に染めあげられたブルックは。

「・・・・っ、あの、その・・・・!」

ゾロの問いに答えることが出来ずに、どもり続けるだけである。
そんな、己を意識し過ぎているために答えられないでいるブルックの姿を、嬉しそうにしているゾロは。膝のうえから降りたがっているブルックの意志なぞ、見てみぬ振りをし。

「誕生日、何が欲しい?」

祝ってやることが出来なかった2年分も含めて贈りたいのだと、問いを繰り返す。
だけど、その心遣いを汲み取る余裕がないブルックは。

「・・・・あの・・・・その・・・・!!!」

ひたすら、どもり続けるだけである。
しかし、ブルックが答えるまでゾロは膝から降ろすつもりはないので。この状態を何とかしたいのなら、ブルックが頑張って欲しいものを言うしかないのだが。

「・・・・あ・・・・・・うう・・・・!!」

ゾロが髪を撫でたり頬にキスを落としたりと、ブルックに触れてくるので。ブルックの思考は既にショートし、欲しいものを言うまでに果てしなく時間がかかることだろう。






(答えるまで続く、やりとりは。ただ、ただ甘いだけである。)










61巻の影響でしょうか?不敵なゾロ×困り果てるブルックというマイブーム再来(爆)
・・・・まあ暫くしたら、多分ヘタレゾロに戻る・・・・・かなあ・・・・・?(笑)







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