(コック←狙撃者で剣士←音楽家)
船室にあるウソップ工房にて。そこの主であるウソップとともに、ブルックは持ち込んだお茶を飲みはじめる。
そして、飲みながら。互いに、決して他のクルーたちには言えやしない愚痴を零す。
「・・・・・なんで、よりによってアレに惚れるかなあ。俺。」
「・・・・・私も、なんでよりによって彼に惚れたんでしょう。」
はあ、と。同時に、ため息を落としながら。
「・・・・・今日も、やっぱりナミ達にデレデレしながら奉仕する姿はさ。当たり前の日常風景なんだろうけれど、そろそろ見るのがキツクて泣きそうだ、俺・・・・。」
「・・・・・今日も、お茶をしませんかと頑張って誘ってみたんです。結果はいつも通り、睨まれて終わりましたけれど。・・・・・私、嫌われているみたいで泣きそうです・・・・。」
はあああ、と。同時に、深いため息を零しながら。
「・・・・・なんで、サンジに惚れたんだろう?俺??」
「・・・・・なんで、ゾロさんに惚れたんでしょう?私??」
片恋の辛さを、吐き出す。
そうして、暫くの間。互いに愚痴りあうも、最後には。
「「・・・・・でも、やっぱり好き・・・・・。」」
好意、に落ち着く感情に。情けなく顔を歪め、泣きそうな声で締めくくる。
見ていて腹が立つときもあるし、苦々しく見ることしかできないこともあるし、我慢できずに見れないときもあるけれど。
でも、優しくされたら嬉しくて、満たされて。見つめることができるだけで、しあわせだから。
結局、恋を。捨てられないまま、ここにいる。
・・・・・そんな自分を馬鹿だなあ、と自嘲しながら嗤うけど。でも、隣で一緒にお茶を飲んでくれる人がいるから。いつしか、嗤いも苦笑にかわり。
「・・・・・今日、も。よく、分かんなかったな、お茶の味。」
「・・・・・そう、ですね。料理長が用意してくださったのだから、おいしいのは確かなはずなんですが。
・・・・・・・・・・・・・・・・私、も。よく、分かんないです。お茶の味。」
飲むときの感情に左右されるのか最近のお茶は、苦い不味い酸っぱい渋い甘い、そんな味で。
でも、多分。明日も明後日も、その次も。同じ味なんだろうなあ、と乾いた笑いを互いに交わした。
(・・・・・恋、なんて。ろくな味じゃない。)
両片思いにしないために、ここで切る・・・・・・・・のですが。
おまけ書きたくて仕方ない自分がいます。(おい)
甲板の上で、己の行動に反省しているゾロとサンジに「馬鹿ね」と呆れてみているナミが浮んで仕方ないです(苦笑)
でも、1つぐらいちゃんとお題に沿うために、我慢します。
戻る