(剣士×音楽家???)
女装表現があるので、苦手なかたはご注意を!!
大丈夫な方は、下へスクロールされてください。
純白の衣装を身に纏い、真白のベールを被った『誰か』がゾロの前にいる。
殺気も存在感もないその相手を訝しげに見やれば、突然、高らかに響くファンファーレ。舞い踊る花吹雪。割れんばかりの喝采に、何事かと身構え、剣に手をかければ。
「「「「「「「「結婚、おめでとう!!」」」」」」」
「・・・・・・・・。は?」
あきらかにゾロに向けて言われた言葉だが、そんなことは身に覚えがない。
というか、そもそも結婚を誓いたい相手がいないというのに何をトチ狂ったことを言い出すのやらとクルーらを見れば、彼らは真面目に祝っていた。
(・・・・・なんなんだ、一体・・・・・。)
訳が分からず、憮然としていれば「もっと嬉しそうな顔を花嫁にみせろ!」と理不尽に責められる。
(・・・・・本当に、なんなんだ・・・・・。)
己に関わることのようだが、全く現状が理解できないと頭を振れば。
さきほどからの騒ぎに参加せず、ただじっと佇んでいる白い存在と。目が、あった。
「・・・・・・・。ブルック?」
呆然と名を呼べば、とてもとても嬉しそうに笑って。
いつもの黒服ではなく、白い花嫁衣裳を身に纏い。
いつもの帽子ではなく、白いベールを頭に被り。
いつもの陽気さはなく、ただ静かに、自分の傍にきた彼が。
「・・・・・・・・・・・・・。もしかして。
花嫁、か?」
その言葉に、返ってきたのはシアワセな笑みで。
答えは、それで充分だった。
(・・・・・・・・。マジか?)
声もでないほどに驚き、固まるゾロに気づくことなく。絶やすことなき笑みのままで、ブルックはたどたどしく。
「・・・・・・ありがとう、ございます。」
「?」
なにが?と思う間もなく、今度は堰を切ったかのように。
「ありがとうございます。こんな、こんなシアワセが私にあるなんて、思うことすらなかったのに。
・・・・嬉しいです。本当に、本当に嬉しいです!」
「・・・・・生きてて、よかった!」
涙ながらに告げられた、そのあまりの一生懸命な拙い告白を前にして。
身に覚えがない、結婚するつもりなんてない、と。
告げようとした言葉は喉に張り付き、外に出て行こうとせず。
代わりに。
「・・・・・・そうか。」
否定でも肯定でもない、どっちつかずの返答しか生まれなかったが。
だけど、それでも。
答えてもらったことに、とてもとても嬉しそうに笑うブルックのシアワセそうな笑顔を、奪うような言葉を。
最後までゾロは言えないまま。
・・・・・目が、覚めた。
覚醒は唐突であったが、そこは確かにサニー号で。
よく昼寝をするために、ゾロが転がるいつもの見慣れた甲板の上だった。
(・・・・・なんつー、夢だ。)
この俺が結婚。しかも、ブルックと。
脱力感がゾロを襲うが、けれど脱力だけで終われる自分にゾロは気付かない。
普通は男との結婚なんて身の毛がよだつほどの嫌悪だというのに、何故かそれが沸かなかったことを。
普通は骨だけの存在が着た花嫁衣裳なぞ滑稽だというのに、何故かそうは思わなかったことを。
普通は身に覚えのないことを強要されれば断固として拒絶するというのに、何故かそれが出来なかったことを。
普通に客観的に見れば、様々な負の感情が生まれても仕方ないような夢に。けれどゾロは、何一つとして生まれなかったことを。
ブルックを夢のなかでさえも傷つけることができなかった男は、気付くことなく二度寝を決め込んだ。
(偽れない夢にこそ本人が気付けないでいる本心があるのに、どうしてもそれに辿り着けない迷子が1人。)
すみませんでした!(ジャンピング土下座)
いとこの結婚式に触発されて、こんなものを書いてしまいました(いとこに詫びとけ!)
は、花嫁衣裳綺麗だなと思ったら骨に着て欲しくなって(おい)。とりあえず、これ続きあるんですが(というかおちがあるんですが)、それも花嫁衣裳関係なんですが!←死ね
のせても大丈夫かしら??(びくびく)それか、駄目意見あったら隠しにしてのせようかな??
あと、これ読まれて「こんなの駄目!」といわれるかたいたら、これも隠しにしよう←へタレ
どこまでなら大丈夫なのか、線引きがよくわからないのですよ。すみません。よかったら意見ください(土下座)